不眠症の原因の1つに、病気の治療薬による影響があります。もし服用している薬が原因で不眠になっている場合には、薬を処方してもらった病院に相談して、薬を変えてもらうなどの対処が必要です。
ですので、眠れないから睡眠薬を飲もうと考える前に、もしここで紹介する薬を使っているのであれば、薬が原因で不眠になっていないかどうか、お医者さんに相談してみて下さい。
不眠症の原因かもしれない、主な治療薬
不眠を招くかもしれない薬① 降圧薬
高血圧の人が、血圧を下げるために処方される降圧薬ですが、中には不眠を招くものもあります。
比較的使用されることが多いカルシウム拮抗薬の場合は、副作用としての不眠は現れにくいようですが、β遮断薬(ベータブロッカー)では、副作用として不眠症が現れることがあるようです。
不眠を招くかもしれない薬② コレステロールを下げる薬
高コレステロール血症の治療薬として用いられる、アトルバスタチン、シンバスタチン、コレスチラミンなどのスタチン系の薬は、人によっては不眠を生じる場合があるようです。
不眠を招くかもしれない薬③ 食欲抑制薬
肥満症の人に対して処方されることがあるマジンドールなどの食欲抑制薬にも、人によっては不眠が生じる場合があるようです。
不眠を招くかもしれない薬④ 抗うつ薬
うつ病の治療などで、かつて用いられることが多かった三環系抗うつ薬には、催眠作用があります。一方で、近年用いられることが多いSSRIやSNRIといった薬は、寝付きを悪くさせたり、中途覚醒の回数を増やすことがあるとされています。
ただし、うつ病という病気自体、不眠が伴うことが多いので、薬の影響による不眠なのかどうかの判断は難しいところです。
不眠を招くかもしれない薬⑤ 抗パーキンソン病薬
パーキンソン病の治療に使われるレボドパやセレギリン、アマンタジンといった薬は、副作用として不眠が現れることがあるようです。ただし、パーキンソン病の患者さんは不眠を訴えることが多いので、不眠の原因が病気にあるのか、薬にあるのかの判断は難しいところです。
ここまでの情報は、おくすり110番さんのサイトを参考にさせて頂きました。
薬が原因である場合、睡眠薬の服用は意味が無いかも・・・
このような治療薬の副作用が原因となっている場合、睡眠薬で不眠を解消しようとしても、根本的な解決にはなっていません。薬を変えるなりの対処をしないと、不眠の原因は取り除けませんよね。
ですので、これらの治療薬を服用している方は、睡眠薬の服用の前に、副作用が原因で不眠になっている可能性はないか、お医者さんに相談してみると良いと思います。
以上、副作用として不眠を招く可能性のある治療薬を紹介しました。もちろん、ここで紹介した薬以外にも、副作用として不眠を生じるものはあります。ですので、何らかの薬を服用している方は、それが不眠の原因となっている可能性はないか、お医者さんに相談してみましょう。