睡眠薬を飲むと、記憶喪失になる・・・、そんなイメージをもっている方は多いかもしれません。
実際に、睡眠薬には、服用後の記憶がなくなるという副作用もあるのです。
睡眠薬の副作用による記憶障害とは
睡眠薬の副作用の1つに、健忘作用というものがあります。これは、睡眠薬を服用後の記憶がなくなり、自分がとった行動を思い出せないというものです。睡眠薬を服用してから就寝するまでの間や、夜中に目を覚ました時に行った行動を覚えていないのですね。
もちろん、睡眠薬を服用した人が全員に記憶障害が起こるわけではありません。副作用の1つとして、起こりうるということです。
記憶障害と言っても、あくまで一時的なものです
睡眠薬の副作用の1つとして起こる健忘作用ですが、あくまでも睡眠薬を服用後に一時的に起こるものです。睡眠薬の服用をやめてからも記憶障害が続いたり、脳に何かしらの問題が残るということではないので、そこは安心して大丈夫です。
睡眠薬の副作用による健忘作用が起こりやすい状況とは
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬で起こりやすい
健忘作用はベンゾジアゼピン系の睡眠薬で起こりやすく、特にトリアゾラム(商品名:ハルシオン)は比較的そうした副作用が強い睡眠薬としてしられています。
また、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、ベンゾジアゼピン系睡眠薬と比較して副作用が弱まっていますが、それでも健忘作用が起こるケースもあるので、注意しましょう。
アルコールとの併用には要注意!
そもそも睡眠薬とアルコールは一緒に飲んではいけないのですが、もし一緒に飲んでしまった場合、記憶障害を始めとする副作用が起こりやすくなることが知られています。睡眠薬+寝酒はNGです。
夜中に目を覚ました時に健忘作用が見られやすい
夜中に目を覚ました時、あるいは突然起こされた時に、健忘作用は起こりやすくなります。つまり、夜中に目を覚まして、寝室を出てテレビを見たりしても、本人はそのことを覚えていないということが起こり得るわけです。
このように、睡眠薬を服用することで、記憶がなくなるといったことは起こり得ます。ただし、行動自体には何も問題はなく、正常に判断して行動ができるので、そこに危険などはありません。あくまでも、後になって何をしたか思い出せないということです。
睡眠薬を服用する際には、このような健忘作用といった副作用もあることを考慮しておくと良いと思います。