夜はきちんと寝付けるし、睡眠時間も不足していない、だけど眠りが浅くて夜中に目を覚ましてしまったり、ちゃんと寝た気がしない・・・。
このような眠りが浅い悩みがあるときに、睡眠薬を飲めば、眠りが深くなるのでしょうか。
眠りを深くする作用をもつ睡眠薬もあります
睡眠薬の中にはベンゾジアゼピン系睡眠薬と非ベンゾジアゼピン系睡眠薬があります。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬はトリアゾラム(商品名:ハルシオン)などが含まれますが、深い睡眠である徐波睡眠を減少させる作用があります。つまり、眠り自体は浅くなってしまう場合があるのですね。
一方で、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬にはゾルピデム(商品名:マイスリー)やゾピクロン(商品名:アモバン)などがありますが、深い睡眠である徐波睡眠の時間を増やす作用があるとされています。
つまり、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用すると、より深い眠りを得ることができるかもしれません。
ただし、深い眠りがイコール眠りの満足感につながるとは限りません
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用することで、脳波としてはより深い睡眠をとることができるかもしれません。しかし、脳波上は深い睡眠をとれていたとしても、それにより睡眠の満足度が高まるとは限りません。
睡眠薬を服用することで、朝起きた時にも睡眠薬の影響が残っており、頭が重かったり、だるさなどを感じることがあります。そうなると、深く眠れたという実感が得られない場合もあります。
夜中や朝型に目が醒めるときは、睡眠薬で深い眠りを実感できる場合も
眠りが浅いと感じる場合、夜中や朝に目が醒めてしまい眠れなくなることが原因であれば、睡眠薬を服用することで中途覚醒の回数が減少すれば、深い眠りをとれたという実感を得られることがあります。
一方で、中途覚醒がほとんどなく、睡眠時間も問題がないのに、朝起きた時に眠りが浅かったと感じるときには、睡眠薬を服用しても、深い眠りを実感できるかどうかはわかりません。
このように、眠りが浅くて悩んでいる場合は、睡眠薬を服用することで眠りが深くなることもあるかもしれませんが、あまり眠りの深さを実感できないこともあります。