毎日昼過ぎには眠気が強くなって困る・・・
このような日中の眠気と戦っている人は多いと思いますが、では前日に十分な時間眠っていれば、日中に眠くならないのでしょうか。
実は、前日の睡眠時間に関係なく、日中は眠気が強くなるものなのです。ここでは、どうして前日にしっかりと睡眠をとっても、日中に眠くなるのか、その理由を説明します。
眠くなるメカニズムその① 恒常性維持機能
眠くなるメカニズムの1つは、恒常性維持機能と言って、脳や体に疲労が溜ると眠って回復を図ろうとする機能です。
例えば、覚醒している時間が長く続くと、その分脳には疲労物質が溜まっていきます。これは、起きている時間が長ければ長いほど、増えていきます。そして、この疲労物質が脳内にたくさん蓄積されれば、眠気が訪れるという仕組みです。
また、運動をするなどして体がつかれたときには、睡眠をとって体の回復を図ろうとするメカニズムが働きます。久しぶりに激しい運動をすると、耐えられないような眠気が訪れるのは、これが理由です。
眠くなるメカニズム② 体内時計
眠くなるメカニズムの2つ目に、体内時計の働きがあります。人の体には、長い年月をかけて刻み込まれた体内時計があります。この体内時計が、睡眠と覚醒のバランスをコントロールしています。
そして、体内時計により眠気が訪れる時間は、だいたいどの人でも同じになります。
最も眠気が強くなる時間は、午前4時前後です。徹夜をしたときのことを思い出して頂ければわかると思いますが、午前4時くらいは最も苦しい時間ではないでしょうか。
(私の場合はそうです。)
ですが、普通は午前4時くらいは寝ている時間なので、眠いと感じる機会はあまりありませんね。
最も眠気を感じる時間は午後2時~4時
午前4時に次いで眠気が強くなる時間、それが午後2時~4時です。
このくらいの時間は、眠気が強くなるものですよね。食後だから眠いのかなと思われるかもしれませんが、それよりも生物リズムによるところが大きいのです。
(食後でリラックスしているというのもあるかとは思います。)
前日にどれだけ眠っても、日中眠くなるのは仕方がないもの!
そして、この午後2時~4時あたりの眠気というのは、前日の睡眠時間とはほとんど関係がありません。
8時間、9時間ぐっすりと熟睡しようが、体の刻み込まれた体内時計のリズムというのは、どうしようもないのです。
ですので、午後に眠気が強くなっても、
『寝不足なのかなあ・・・』
と考える必要はありません。
耐え難い日中の眠気を抑えるには
とは言え、日中に眠くて集中できないと困りますよね。
日中の眠気を抑えるためには、会社の昼休みの時間などの20分以内の過眠をとることや、コーヒーや紅茶のカフェインの力を借りる、などがあります。
日中の眠気を抑える方法はこちらにまとめていますので、参考にして下さい。
⇒日中眠くて仕方ない時はどうすればいい?おすすめの眠気対策②
以上、昼間に訪れる眠気について説明しました。
昼過ぎの眠気はある程度予防はできても、根本的にはどうしようもないものです。
昼過ぎには眠くなるものと受け入れて、集中力が必要な仕事などがあるときには、上手く眠気を抑える対策を行なっておきましょう。