就学前の3~6歳くらいの時期は、きちんとした睡眠リズムを身につける上で非常に重要な時期です。
この頃に不規則な睡眠リズムが身についてしまうと、成長してからも正しいリズムで眠ることが難しくなってしまう場合もあります。
正しい睡眠リズムを身につけさせるためには、親の努力が不可欠です。
ここで紹介する3つのポイントを参考に、子供が良い睡眠をとれるように工夫してみて下さい。
子供の睡眠を手助けするポイント1 就寝前の行動を習慣化しよう
3~6歳くらいの就学前の子供にとって大切なことは、就寝前の行動を習慣化させることです。
これをしっかりと身につけることで、寝ようと思って布団に入ったらすぐに眠れるようになり、規則正しい睡眠リズムを身につけやすくなります。
就寝前の行動をいつも同じにしよう
例えば、お風呂に入る⇒パジャマに着替える⇒髪を乾かす⇒歯磨きをする⇒布団に入る
というように、寝るまでの行動を常に一定にするように心がけましょう。
順番は何でも良いのですが、寝る前はいつも同じ行動をするように習慣化することが大切です。
この就寝前の行動の習慣化というのは、大人の睡眠にとっても非常に有効な方法です。
一度習慣が身につくと、普段と違うことをしてしまうと気になって眠れなくなるということもあるくらいです。
ぜひ子供の頃から、きちんと就寝前の行動を習慣化できるように工夫しましょう。
子供の睡眠を手助けするポイント2 早く寝かせるよりも早起きさせましょう
近年は夜遅くまで起きている子供が多いようです。
親の仕事が遅いなどの事情がある場合もあるでしょうが、このくらいの年齢の子供が夜10時を過ぎても起きているというのはよいことではありません。
遅く寝ることが習慣になってしまうと、成長してからも早寝の習慣が身につかずに苦労することになるかもしれませんね。
起床時間をきちんと決めましょう
そこで、多くの親は子供を早く寝かしつけようとします。
ですが、眠くないのに無理やり寝かせようとしても、なかなか眠ってくれないこともあります。
そこで、就寝時間をきっちりと決めるよりも、起床時間をきちんと決めたほうが効果的です。
例えば、毎朝7時に起床することをルールとして決めておきます。
そうすると、子供は8時とか9時くらいには眠くなって眠ってしまいます。
毎朝同じ時間に起きていると、夜にはだいたい同じくらいの時間に眠くなるホルモンが分泌されます。
そのため、起床時間を一定にすることが、結果的に就寝時間も一定にすることになりますよ。
注意!就寝時間を厳しく決めることの意外な弊害
実は、就寝時間を厳しく決めることには、弊害があります。
それは、◯時には寝ないといけない、という意識が見についてしまうと、大人になってからも『寝ないといけない』というプレッシャーを感じて、不眠症になることがあるからです。
実際に大人の不眠症の理由の1つに、子供の頃の睡眠に関する厳格なしつけにより、無意識にプレッシャーを感じているということがあります。
ですので、就寝時間はある程度決めておく必要はありますが、多少ずれても良いと考えておくと良いですね。
子供の睡眠を手助けするポイント3 昼寝にはこだわりすぎない
3歳くらいまでの子供にとって、昼寝は必須といえるものです。
しかし、3歳~6歳くらいになると、昼寝が必要かどうかは個人差が出てくるものです。昼寝が必要な子供もいれば、昼寝をさせなくても問題ない子供もいるわけですね。
昼寝は必ず必要なことではありません
ですが、昼寝は絶対にさせないといけないと考えてしまい、無理やり昼寝をさせようとする場合があります。そうすると、昼寝が夜の睡眠を邪魔して、なかなか寝付かないということもあり得るのですね。
ですので、幼児の昼寝は絶対ではないということは覚えておきましょう。
なお、昼寝をさせる場合でも、20~30分くらいで十分です。
1時間くらいの昼寝をさせてしまうと夜の睡眠に影響を与えることがあるので気をつけましょう。
以上、子供が熟睡できるためのコツを紹介しました。
幼児のうちからきちんとした睡眠習慣を身につけることが、健やかな成長につながるので、ぜひ子供に良い睡眠をとらせることを意識しましょう。
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