寝る子は育つといいますが、小学生の時期はよく遊び、よく勉強し、そしてよく眠ることがとても大切です。
では、子供はどのくらい眠るべきかというと、海外の調査では、小学生は10~11時間の睡眠時間が必要だと言われています。
(もちろん、このくらいの年齢の子供は、必要な睡眠時間の個人差も大きいのですが・・・)
実際は、小学生の睡眠時間は・・・
しかし、現実にはそれだけの睡眠時間をとれているでしょうか。
文部科学省の調査では、2000年の小学生の平均睡眠時間は8時間43分となっており、理想の睡眠時間よりもだいぶ短くなっていますね。
近頃はテレビやインターネットなどで夜遅くまで起きていたい誘惑は多くありますし、小学生の頃から塾に通っているために帰宅時間が遅くなる子供も増えています。
ですが、小学生の睡眠不足は、様々な深刻な影響を招いてしまいます。
ここでは、小学生の睡眠不足がどのような悪影響を招くのか、紹介します。
睡眠時間が少ない子供ほど、成績が悪くなる
睡眠時間と学校の成績は、深い関係にあります。
例えば、滋賀県が小学5年生を対象に実施した調査では、睡眠時間が8~9時間よりも少なくなるに連れて、テストの成績が悪くなるという結果が出ています。
(確かな学び豊かな学び滋賀の学び http://www.shiga-ec.ed.jp/manabi-shiga/data/pdf/naze9.pdf)
また、就寝時間と学力にも関係があることがわかっており、就寝時間が夜9時よりも遅くなるに連れて、成績が落ちています。
睡眠には、記憶を向上させ、集中力を高める働きがあります
睡眠には、日中に学習したことを整理して、記憶するという役割があります。しかも、睡眠によって覚えたことを忘れにくくなるだけでなく、より記憶の定着が促進されることがわかっています。
また、しっかりと睡眠時間を確保することで、日中の集中力も高まり、より勉強に集中することができます。
こうしたことから、睡眠時間を確保することで、学力を高めることができるわけですね。
睡眠不足の子供ほど、問題行動が増える
また、睡眠不足な子供ほど、キレやすかったり、暴力的になることがわかっています。
怒りっぽかったり、暴力を振るったりすると、それはしつけの問題だと捉える事が多いと思いますが、実は睡眠も重要な要因となっているのです。
(もちろん、規則正しい睡眠習慣をとらせることも、しつけの一つです)
ですので、子供がキレやすいなどの問題がある場合、あるいはそうした行動を防ぐためにも、規則正しい睡眠習慣を身につけさせるようにしましょう。
睡眠不足の子供は、太りやすくなる
子供に限らず、睡眠不足は肥満の原因となります。
睡眠不足によって食欲を抑制するホルモンの分泌が減少したり、基礎代謝が低下してエネルギーの消費量が落ちることなどが原因です。
肥満は様々な健康の問題を招きますが、子供のうちから肥満になってしまうと、将来の健康に不安がありますよね。
子供の健康のためにも、睡眠不足にならないように注意しましょう。
ここでは、小学生の睡眠不足がどれだけ問題なのかということを紹介しました。
特に、授業中に居眠りをしてしまったり、休日に普段よりも2,3時間と眠ってしまう子供は睡眠不足の可能性が高いです。
きちんとした睡眠を習慣づけできるように意識しましょう。