高齢者は中途覚醒や早朝覚醒の回数が増えたり、睡眠時間が短くなったりと、眠りの質や量が低下します。しかし、だからといって、『それなら眠れなくても仕方がないか・・・』、と諦める必要はありません。
いくつかの工夫をすることで、睡眠の質を改善し、今よりも良い睡眠をとることは可能です。
ここでは、睡眠に悩む高齢者のための、おすすめの不眠対策を紹介します。
高齢者の不眠対策① 朝の散歩やジョギングを取り入れる
朝の散歩やジョギングは、良い睡眠をとるためには非常に効果的です。
高齢になると、どうしても日中の運動量が落ちるため、それにより不眠になってしまうケースも多いです。そこで、軽い運動を日課にすることで、睡眠の質が改善されるわけですね。
朝の運動が特にオススメの理由
散歩やジョギングは夕方にするのも良いのですが、朝のほうがより睡眠には効果的です。それは、朝に太陽の光を浴びることで、睡眠リズムが調整されるからです。高齢になると睡眠リズムがずれやすくなるものですが、きちんと毎朝太陽の光を浴びることで、睡眠リズムが調整されやすくなりますよ。
理想を言えば、朝の散歩で睡眠リズムを調整して、夕方にも軽い運動をして体を疲れさせると快眠しやすくなりますね。
高齢者の不眠対策② 昼寝の習慣を確立しよう
高齢者の場合、夜中や早朝に何度も目が醒めることで、なかなか熟睡感を感じにくくなることはある程度仕方がありません。ですので、睡眠の途中で目が醒めることは気にしないようにして、不足した睡眠は昼寝で補うようにしましょう。
夜に眠れないストレスを減らすことが目的!
昼寝を習慣化することで、夜の睡眠に多少不満が残っても、日中の眠気などは抑えることができます。そして、『昼寝をするんだから、夜はあまり寝れなくても大丈夫だろう』という考え方ができるようになると、夜もよりよい睡眠が取りやすくなりますよ。
昼寝をする場合の注意点ですが、夕方3時以降は昼寝をしないこと、昼寝の時間は20分~30分くらいにすることが大切です。ただし、適切な昼寝の時間は個人差があるので、自分がスッキリと目を醒ませる時間を見つけてみて下さい。
高齢者の不眠対策③ 寝具にはこだわろう
若い頃は、枕や布団が合わなくても、特に問題なく熟睡できるものです。
しかし、年齢とともに寝具が合っていないと熟睡しにくくなるので、特に高齢の方の場合は、自分に合った寝具を選ぶことが大切です。
熟睡できる寝具とは・・・
枕は首が自然な格好になるもので、寝返りを打つときに違和感を無いものを選びましょう。敷き布団は高反発で、寝返りを楽に打てるものがオススメです。掛け布団は、軽いものがいいですね。高齢になると布団の重さが気になりやすくなるので、軽い素材で暖かいものを選びましょう。
以上、高齢者が良い睡眠をとるためのポイントを紹介しました。
年齢だからといって睡眠をあきらめずに、満足のいく睡眠をとるために、工夫してみて下さい。
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