『寝付くまでに時間がかかる・・・』
『夜中や朝型に何度も目が覚める・・・』
『ちゃんと寝ているのに、疲れがとれない・・・』
このような不眠の症状に悩まされている方は、色々と不眠症の原因を考えますが、意外と見落とされがちなのが、『枕』です。
枕が合わないことで不眠になっている方は多いのですが、あまり不眠と枕を結びつけて考える人はいないのですね。
そこでここでは、どうして枕が合わないと熟睡できないのか、枕によって不眠になる2つの理由を説明します。
枕で不眠になる理由① 寝返りが上手く打てていない
枕の重要な役割として、寝返りが簡単に打てるようにサポートすることがあります。
寝返りは睡眠にとって非常に重要な役割を果たしています。誰でも一晩に20~30回以上は寝返りを打つものですが、この寝返りをいかに自然に行えるかが、熟睡の鍵になると言っても過言ではありません。
しかし、枕が合っていないと、寝返りが上手く打てていない可能性があります。
例えば、柔らかすぎる枕や、頭がすっぽり収まるような枕の場合、寝返りが打ちにくいことがあります。このような枕の場合、寝返りの回数を制限してしまい、それが原因で熟睡できないことがあるので注意が必要です。
枕を使っていない時には要注意!
また、夜中に目を覚ましたり、朝起きた時に、枕を使っていないことに気づくことがありますよね。これは枕が合っていないため、無意識に枕を使わずに、うつ伏せで眠ったり、腕を枕にしているためです。
ですが、枕を使わないで寝ていれば、当然スムーズに寝返りを打つことも難しくなります。
このように、合わない枕を使っていると、寝返りが打ちにくくなり、それが不眠の原因になるのです。
枕で不眠になる理由② 首の角度が不自然になっている
もう1つの枕の重要な役割として、首の角度を最適に保つことがあります。首の後ろには脊髄神経と呼ばれる太い神経が通っているのですが、この神経は上半身全体に影響を与えている神経です。
この神経に負担がかかると、頭痛、首の痛み、肩こり、腰の痛み、腕や指のしびれなどの症状が現れてしまいます。
そして、寝ている時の首の角度が不自然だと、この神経に負担がかかり、体に様々な不調が現れます。夜中や朝型に、頭痛や肩の痛みで目を覚ます場合はかなり問題ですが、そのような自覚症状が無くても、体に負担がかかっていることが原因で、夜中や朝型に目を覚ましてしまうことは多くあるのです。
首の角度を自然に保つには、枕の高さが重要
就寝中に首を自然な角度に保つには、枕の高さをうまく調整することが大切です。
- 仰向けに寝た時に、地面と首の角度がおよそ15度になる
- 横向きに寝た時に頭の中心から体の中心にかけて、1本の線がきれいに通る
このように枕の高さを調整すると、首が楽な姿勢で保たれます。
以上、枕で不眠になる原因として、寝返りが打ちにくくなることと、首の角度が不自然になることを説明しました。
きちんと自分に合った高さ・硬さ・形の枕を使うことで、驚くほど不眠が改善することもあります。不眠症で悩んでいる方は、ぜひ枕を見直してみてください。
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