妊娠して幸せでいっぱいなはずなのに、
- なぜかイライラして、夫や家族に当たってしまう・・・
- 自分に子育てができるのか不安で堪らない・・・
- 何もする気が起きない・・・
というように、軽いうつが見られる妊婦さんはとても多いんです。
そして、妊娠中や産後のうつ症状は、多くの場合、不眠を伴います。
そこでここでは、妊娠中や産後のうつ病に関する知識や、改善方法を紹介します。うつ病を改善して、きちんと熟睡できるようになりましょう。
妊娠中はうつ病になりやすい時期!?
妊娠中はホルモンバランスが大きく変化するので、精神的に不安定になりやすいものです。
特に、妊娠初期には女性ホルモンが急激に増えることなどにより、軽いうつ病の症状に悩まされる方が多くいらっしゃいます。
そして、妊娠中期には比較的、精神状態は安定するものですが、妊娠後期には再びうつの症状がでやすくなります。
これは、ホルモンバランスの問題もありますが、出産が近づいていることに対する不安やストレスも大きな要因ですね。
妊娠中のうつ病は人ごとではない!?
このように、妊娠中はうつ病にかかりやすい時期ですので、注意が必要です。
ある調査では、妊娠中に軽いうつ病を発症する女性は10~15%もいるということなので、決して他人ごとではないのですね。
うつ病になると眠れなくなるものですが、逆に眠れないことが不眠の兆候でもあります。妊娠中に急に眠れなくなった場合、うつ病かもしれないと疑ってみるとよいですね。
産後のうつ~マタニティ・ブルー~
マタニティ・ブルーという言葉をご存知でしょうか。産後2、3日経ってから突然気分がブルーになって、うつに似た症状が現れる症状です。
子供が生まれて嬉しいはずなのに、無性にイライラしたり、ちょっとした事で涙がでたりするのですね。
マタニティ・ブルーは、出産によりホルモンバランスが乱れることや、育児への不安やストレスが原因となって起こるものだと言われています。
マタニティ・ブルーは特別なことではありません
このマタニティ・ブルーですが、程度の差はあれ、出産後の女性の半数近くに見られるとも言われているので、マタニティ・ブルーになったからといって特別なことではありません。
通常は1週間程度で解消するので、特に気にかけないようにしましょう。
マタニティブルーのあとのうつ病に気をつけて!
ですが、問題なのは、マタニティ・ブルーを経験した女性は、その後うつ病を発症するリスクが4倍ほどに上がるという研究があることです。
ですので、マタニティ・ブルーを経験した方は、その後数ヶ月、精神状態が不安定になっていないか、注意しましょう。
特に、旦那さんが気づいてあげられると良いですね。
妊娠中・産後のうつ病を改善して、不眠を解消しよう
このように、妊娠中や産後はうつ病が発症しやすい時期です。
それでは次に、妊娠中や産後のうつ病を予防・改善するための方法を紹介します。
病院に行くのをためらわないこと
妊娠中にうつ病を疑うような症状が現れても、なかなか病院には行きたくないものです。うつ病の治療薬や睡眠薬などが、赤ちゃんに影響を与えないかと不安なんですね。
ですが、うつ病を放置して悪化させてしまったほうが、赤ちゃんに悪い影響を与える事になってしまいます。
病院では妊娠の時期によって、赤ちゃんや妊婦さんの体に影響が出ないような治療方法を考えてくれますので、うつ病かなと思ったら、まずは病院に相談に行きましょう。
朝のウォーキングがおすすめです
妊娠中や産後のうつには、体調が良いときには、朝にウォーキングをすると良いですよ。
まず、朝日を浴びると、うつの改善に役立つセロトニンが分泌されます。
さらに、ウォーキングのような同じリズムを続ける運動でも、セロトニンが分泌されることがわかっています。
うつ病の患者さんは脳内のセロトニンが不足していることがわかっていますので、朝のウォーキングでセロトニンを増やして、うつを解消しましょう。
以上、妊娠中や産後のうつ病を解消して、不眠症を改善する方法を紹介しました。
なお、妊娠初期に不眠で睡眠不足が続いても、赤ちゃんにはほとんど影響がありません。ですので、眠れないことを過度に心配し過ぎないことも大切ですよ。
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