熟睡しているのに、室内をうろうろと歩きまわる・・・、でも本人にはその記憶が無い。
そんなことありえるの?と思いたくなるのが、夢遊症の症状です。
夢遊症は子供に多く見られる睡眠障害ですが、大人でも1%程度は見られる障害だと言われています。ここでは、夢遊症の特徴や対策を紹介します。
夢遊症ってどんな病気なの?
夢遊症は、熟睡しているはずなのに、なぜか体を動かすことができ、眠ったまま様々な行動をとるものです。
部屋の中をうろうろと歩きまわるだけであることもあれば、料理を作って食べたり、掃除をしたり、なんと車を運転してでかけることもあるんです(!)
しかも、本人には全くその記憶がないので不思議です。
夢遊病の人には意識がない!
夢遊症の人は、意識はほとんど眠っているのと同じなので、話しかけても反応はできません。それなのに複雑な行動はとれるのは、なんとも不思議なものです。
以前、テレビで実際にあった夢遊症の事件が紹介されていました。その事件は、夫が夜中に突然起きだして、隣で寝ている妻に暴力を振るうというものです。しかし、夫には暴力を振るった記憶が全くありません。
このような事件を起こすケースはまれですが、夢遊症にはこうした危険な事例もあるのです。
自分や家族が夢遊症かもしれない場合、どうしたらいい?
もし家族が夢遊症になって、夜中に突然うろうろし始めると、驚きますし不安になると思います。
ですが、夢遊症は脳に異常があるわけではありませんし、特に健康上の問題は心配ありません。
ですので、基本的には特に治療をしなくても大丈夫です。
怪我のおそれがある場合は要注意!
しかし、夢遊症が怪我や事故に繋がる可能性もあります。
例えば、歩いているうちに転んで怪我をするという心配もありますし、複雑な行動をとる場合には特に注意が必要です。料理をするときは火を使うわけですし、車を運転するのもかなり危険です。
このように危険を感じる場合には、治療を受けることで、夢遊症を改善することが可能です。
カウンセリングを受けることで、症状が改善することも
プロのカウンセラーからリラクゼーションを目的とした治療を受けることで、症状が緩和する場合があります。睡眠外来やメンタルヘルスなどの病院で相談してみるといいですね。
睡眠薬によって、夢遊症が減少する
また、夢遊症を改善する方法として、睡眠薬を服用する場合もあります。夢遊症は脳の一部が、本来眠っているべき時に覚醒している状態なので、睡眠薬によってきちんと脳を眠らせて上げると、夢遊症が起こりにくくなります。
とは言え、薬局などで睡眠薬を購入するよりもきちんと病院に行って、医師と相談した上で、服用するかを決めましょう。
以上、夢遊症の症状や改善方法について紹介しました。夢遊症自体は特に心配しないで大丈夫なので、家族の行動に不安を感じていた方は、安心してくださいね。
[…] (夢遊症についてはこちら) […]
[…] 眠っているのに動きまわる!?~夢遊症の秘密~ […]
[…] ここでは、子供の夢遊症の特徴や、どのような対策をとるべきかを説明します。なお、大人の夢遊症や、夢遊症の一般的な説明は、こちらを参考にして下さい。 […]
[…] そんなことがありえるのかと思われるかもしれませんが、これは夢遊病という睡眠障害の1つです。実は、睡眠薬の副作用として、夢遊病などの睡眠中の異常行動が見られることがあるのです。 […]