睡眠不足症候群という言葉はあまり聞いたことがないかもしれませんが、2005年に睡眠障害国際分類第2版という書籍に掲載されており、学術的に認められている病気です。
比較的新しい睡眠の病気ですが、それは年々睡眠時間が短くなる傾向にあることと関係があると思われます。
睡眠不足症候群ってどんな病気?
睡眠不足症候群は、慢性的に睡眠時間が不足していることが原因で、日中に強い眠気に襲われます。
昼の2時~4時くらいに多少眠くなるのは誰でもそうなのですが、睡眠不足症候群の場合はこのくらいの時間に耐え難いほどの眠気が訪れたり、午前中から眠気が強かったりします。
睡眠不足症候群で、心身にこんな影響が
また、慢性的に睡眠が不足していることが原因で、体のだるさや集中力の低下、胃腸の調子が悪くなったりと、心身に悪い影響が出てきまます。
睡眠不足が続くとうつ病になってしまうこともありますし、睡眠不足症候群が原因の交通事故も近年増えているように、決して軽く見てはいけない病気です。
そして、睡眠不足症候群の特徴として、本人が睡眠不足を自覚していないケースが多いという点があります。不思議に感じるかもしれませんが、睡眠不足症候群の人は、眠気や体調不良を睡眠不足とは別のところに原因があると思いがちなんですよね。
年々増えている睡眠不足症候群
睡眠不足症候群の患者さんは、年々増えていると考えられています。
それは、日本人の平均睡眠時間が1970年代からずっと減少し続けているからです。
2010年の国民生活時間調査報告書(http://www.nhk.or.jp/bunken/yoron/lifetime/index.html)から、特に睡眠時間が短い年代の平均睡眠時間を引用しますと、
男性 平日
30代 7時間11分
40代 6時間43分
50代 6時間58分
女性 平日
30代 7時間
40代 6時間28分
50代 6時間45分
となっています。
少なすぎる睡眠時間
一般的に、7時間以上の睡眠を取らないと睡眠不足になったり、体調不良が現れる人が多いですから、平均睡眠時間が6時間台となると、睡眠不足症候群になってしまっている可能性があります。
前述した通り、睡眠不足症候群は本人が睡眠不足を自覚していないケースが多いので、潜在的に睡眠不足症候群になってしまっている人はかなりの数いると思われます。
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