テアニンはお茶に含まれている成分ですが、快眠を助ける効果があることがわかっています。
寝る前にテアニンを摂取することで、寝付きが良くなったり、睡眠の質が上がって熟睡感を感じやすくなったりしたという実験結果もあるんです。
ですので、不眠症の方は、テアニンの効果を借りて、不眠を改善しましょう。
テアニンの効果~脳をリラックスさせる~
テアニンの効果ですが、まず食品やサプリなどからテアニンを摂取すると、テアニンは脳まで運ばれます。成分によっては脳への入り口を通れないものもあるのですが、テアニンは脳の入り口を通れる成分なので、直接脳内で働きかけることができます。
そして、脳内に入ったテアニンは、脳内の体を興奮させる働きのある神経を鎮めてくれます。そのため、テアニンの効果としては、脳や体をリラックスさせてくれる作用があるわけです。
実際にテアニンを摂取すると、脳内でリラックスしたときに表れるアルファ波が出ることもわかっています。アルファ波は眠りにつく前にも発生する脳波ですので、テアニンによって寝付きがよくなったり、睡眠の質が高くなったりしやすいわけですね。
テアニンの快眠効果は、実験でも明らかに!
テアニンが睡眠を改善する効果は、いくつかの実験でも実証されています。
例えば、太陽化学株式会社が行った実験では、就寝前にテアニンを摂取することで、「寝付きがよくなった」、「夢をあまり見ずに熟睡できた」、「起床時のリラックス感が高い」と感じた被験者が多かったと報告されています。
このように、テアニンには不眠症改善効果が認められているので、不眠に悩んでいる方は摂ってみるのもいいですね。
テアニンを摂るための食品、サプリは?
では、テアニンはどんな食品に含まれているのでしょうか。
テアニンが含まれているのは、お茶の葉です。
ですので、緑茶や玉露、烏龍茶などのお茶や、紅茶など、お茶にはほとんどテアニンが含まれています。
・・・でも、お茶にはカフェインが含まれているんじゃないの??
そうなんです。テアニンには快眠を助ける効果がありますが、同時にお茶には目を醒ます働きのあるカフェインも含まれているんです。ということは、せっかくお茶を飲んでテアニンを摂取しても、カフェインの作用が働いて、睡眠の質が下がってしまう可能性もあります。
ですので、テアニンの快眠効果を活かすための方法としては、次の2つがあります。
1.ノンカフェインのお茶を飲む
テアニンの効果を発揮するには、カフェインの含まれていないお茶を飲むという方法があります。
例えば、麦茶やハーブティーなどであれば、カフェインに邪魔されずにテアニンを摂取することができます。
2.サプリからテアニンを摂取する
より効果的にテアニンを摂取するには、サプリから摂るのがいいですね。
実はノンカフェインのお茶の場合は、1,2杯くらい飲んだだけではテアニンの効果は現れない可能性があります。
(現れるかもしれませんが。)
注意点として、テアニンの副作用が今のところ確認されていませんが、あまり長期間、大量に摂取することはやめておくほうが無難かと思います。
ここでは、睡眠の改善効果のある成分としてテアニンを紹介しました。
テアニンの効果は実験的にも明らかになっているので、不眠に悩んでいる方は試してみるのもいいかと思います。