セロトニンは『こころ』と深い関係にある、神経伝達物質と呼ばれる物質です。
人は興奮した時に、ノルアドレナリンというホルモンが分泌されて、血圧や脈拍が上がり、緊張した状態になります。
このノルアドレナリンの作用を抑える働きをしているのが、セロトニンなんですね。
セロトニンが不足すると、眠れなくなる!?
ですので、セロトニンが不足すると、体が緊張状態になりやすくて、イライラしやすくなったり、ちょっとしたことで不安になったり、精神が不安定になりやすいんです。
そのため、セロトニンが不足している状態では、睡眠にも悪い影響がありますし、セロトニンの分泌に異常ある人はうつ病になりやすいとも言われています。
ですので、セロトニンが不足している人は、セロトニンの分泌量を高めることで、気持ちが穏やかになって快眠しやすくなります。ここで紹介するセロトニンを増やす方法を実践することで、不眠症の改善が期待できるかもしれません。
食べ物でセロトニンを増やす
セロトニンを増やすには、セロトニンが含まれる食品を食べたり、セロトニンが含まれるサプリを摂って・・・
といきたいところですが、実はセロトニンは人の体の中で分泌される物質なので、食べ物などから取るということはできません。セロトニンを増やすには、セロトニンの元となる物質や、セロトニンの分泌を促すものを食べる必要があります。
セロトニンのもととなるトリプトファンを摂取しよう
そのセロトニンの元になる物質というのは、トリプトファンというアミノ酸です。トリプトファンを摂取すると、トリプトファンは脳内に運ばれ、そこでセロトニンに変化します。
ですので、セロトニンを増やすにはトリプトファンを食事で摂取しましょう。トリプトファンは肉、魚、大豆などに多く含まれています。どのような食事をとったらよいかというのは、コチラを参考にして下さい。
また、トリプトファンが脳内に運ばれるためには、ブドウ糖も一緒に摂取する必要があります。
ですので、ご飯やパン、果物を食べたり、コーヒーに砂糖を入れて飲んだりするようにしましょう。
運動・呼吸でセロトニンを増やす
運動もセロトニンを増やすには効果的な方法です。
ただし、セロトニンを増やすには、『リズミカルな運動』が大切になります。
おもしろいことに、セロトニンは規則正しい動きをすると分泌量が増えると言われています。
例えば、同じペースのウォーキングや、ラジオ体操などはいいですね。ちなみに、後述しますが、これらの運動は朝に外で行うと一層効果的です。
また、リズミカルな運動ということですと、食事の時によく噛むということも大切です。
その他、腹式呼吸もセロトニンを増やすには効果的だと言われていますので、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。
朝日を浴びてセロトニンを増やす
朝日を浴びることは、セロトニンを分泌を増やすためには大変重要なことです。
実は、朝日を浴びる量が少ないと、うつ病になりやすいということがわかっています。
例えば、ロシアとか、北欧の日照時間が少ない地域では、うつ病が多いというデータがあります。
また、1年の中で最もうつ病になりやすい季節は、日照時間が少ない冬になります。
普段はうつ病ではないのに、冬になると気分が滅入りやすくなるという人がいますが、これも太陽の光を浴びる量が少ないことでセロトニンが不足して、うつ病気味になるからだと言われています。
このように、太陽の光を浴びることは、セロトニンを増やす作用があります。
ですので、毎朝きちんと朝日を浴びることが、精神を安定させて、不眠を改善させる近道です。
以上、セロトニンを増やす方法を3つ紹介しました。
セロトニンの分泌が正常になれば、『あれ、なんでこんな事で悩んでいたんだろう』というように気持ちが楽になることもあります。
不眠症の方は不安な気持ちを抱いている場合が多いので、ぜひここで紹介した方法でセロトニンを増やして、快眠を目指して下さい。
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