『柔らかくてふわふわの枕のほうが、気持ちよくて好き』
『硬い枕のほうが、頭が安定して快眠できる』
このように、枕の硬さの好みは人それぞれです。でも、本当に自分の好みだけで、枕の硬さを決めてしまって良いのでしょうか。
ここでは、快眠するための枕の硬さについて、説明します。
柔らかい枕の落とし穴
羽毛の枕やふわふわの綿の枕など、柔らかい枕に頭を乗せると、とても気持ちいいですよね。
でも、ここには落とし穴があります。
柔らかすぎる枕は、首の位置をキープできない
柔らかい枕というのは、頭や首をしっかりと支えてくれないかもしれません。枕の重要な役割として、就寝中に頭と首をしっかりと支えて、首を自然な角度でキープすることがあります。
しかし柔らかすぎる枕では、頭や首の位置が不安定になり、首の角度を保持しにくいのです。そうすると、首に負担がかかり、熟睡することが難しくなってしまいます。
柔らかすぎる枕は、寝返りが打ちにくい
人が熟睡するための条件として、寝返りをスムーズに打てる必要があります。寝返りは眠りにとって本当に重要で、枕も寝返りの打ちやすさを考えて選ばなければいけません。
しかし、柔らかすぎる枕は、寝返りを打つために多くのエネルギーが必要になります。砂浜を走るのと、コンクリートの道を走るのでは、コンクリートの道を走るほうがよほど楽ですよね。
同じように、頭を柔らかい枕の上に乗せていると、頭を移動させる時に、より多くのエネルギーが必要となります。そのため、柔らかい枕では、寝返りがうちにくくなってしまうのです。
じゃあ硬い枕が良いの??
それでは、硬い枕を選んだほうが良いのかというと、そういうことでもありません。
結局のところ、『頭と首をしっかりと支えてくれて、寝返りが打ちやすい枕』であれば、硬さにそこまでこだわる必要はないと思います。
固めの枕のほうがこれらの条件を満たす場合が多いかもしれませんが、柔らか目の枕でも、ちゃんと頭と首を支えてくれるものもありますし、寝返りが打ちやすく設計されているものもあります。
ですので、枕を選ぶ際には、試しに寝てみて、頭をちゃんと支えてくれているか、寝返りが打ちやすいかを、確認することが大切です。
枕の素材と硬さの関係
枕の硬さは素材によって変わってきます。
羽毛や綿をメインに使っている枕は、柔らかすぎる場合があるので、あまりおすすめできません。やや柔らか目の感触の低反発ウレタン、固めの感触のそばがら、プラスチックの素材を使った枕を選ぶと良いと思います。
ただし、最近は同じ素材でも、加工方法によって硬さにも違いがでてきますし、複数の素材を組み合わせた枕も多くあります。
やっぱり、実際に寝てみて感触を確かめることが必要ですね。
以上、快眠するためにどのような硬さの枕を選ぶべきなのかを説明しました。
硬さにこだわることは悪いことではないのですが、その前に高さが合うか、寝返りが打ちやすいか、ということを確かめた上で、硬さにこだわるようにしましょう。