不眠症の症状の1つに、朝早くに目が醒めてしまう、いわゆる早朝覚醒があります。
早朝覚醒に悩まされている人は、午前3時とか4時とかに自然と目が醒めてしまい、もう一度寝ようと思ってもなかなか寝付けません。そのため、睡眠不足になったり、ストレスが貯まりがちになっていまいます。
そこでここでは、早朝に目が醒めてしまう場合の主な原因をまとめています。あなたの早朝覚醒の原因を突き止めて、改善に役立てて下さい。
早朝覚醒の原因① うつ病の可能性はありませんか?
うつ病と不眠症には深い関係があり、うつ病の人は『眠れない』という症状のほかに、『朝早くに目が醒めてしまう』という悩みを持つことが多くあります。毎日のように早朝に目が醒めてしまい、次の項目に当てはまるものがある方は、うつ病を疑ってみて下さい。
- 趣味など自分の好きなこともやる気が出ない
- 家族や友人と話すのも面倒で、人と会いたくない
- 以前ほどテキパキと行動することができない
- 朝起きたくなくて、いつまでも寝ていたい
- 食欲が無い
これはあくまでもうつ病で現れる症状の一部ですが、これらに当てはまる方はうつ病の可能性があります。今や5人~10人に1人はうつ病になるという時代ですので、決して他人ごとだと考えずに、うつ病を疑ってみることは大切です。
早朝覚醒の原因② 睡眠リズムが崩れていませんか?
早朝に目が醒めてしまう人の中には、睡眠相前進症候群という睡眠リズムがずれる睡眠障害になっている人もいます。他の人とは睡眠-覚醒のリズムがずれていて、早い時間に眠くなり、午前3時や4時くらいに目が醒めてしまいます。
睡眠時間がしっかり確保できているのであれば、朝早く目が醒めてしまっても問題はないと思います。ですが、睡眠時間が不足しているにもかかわらず早朝に目が醒めてしまう場合には、睡眠相前進症候群を治療する必要があります。
睡眠相前進症候群の治療方法としては、光療法や薬を用いて、睡眠リズムを整える方法があります。
早朝覚醒の原因③ 年齢とともに、早朝覚醒の回数は増えていきます
年齢とともに眠りは浅くなり、特に50歳以降ですと浅い睡眠の割合はとても多くなります。浅い睡眠が多いと、ちょっとした物音や寝返りのタイミングで目を覚ましやすくなります。そのため、早朝に目を覚ましてしまう回数も増えるわけですね。
ですので、一晩に1~2回、朝型に目を覚ましてしまっても、ある程度仕方がないことだと考えて気にしないことも大切です。ですが、朝型に目を覚まして、もう一度寝ようと思ってもなかなか眠れなくて辛いという場合には、次のページにある対策を試して下さい。
ここでは、早朝覚醒の主な原因を3つ紹介しました。朝早くに目が醒めてしまう原因をきちんと取り除いて、朝まで熟睡できるようになってもらえれば幸いです。