『ベッドに入ると、不安や緊張が強くなって眠れなくなる・・・』
『夜中や早朝に目が醒めて、寝ようとしてもリラックスできなくて眠れない・・・』
このように、『不安や緊張が強くて、リラックス出来なくて眠れない』というのは、不眠症の方の多くに当てはまるものです。ここでは、条件付けを活用して、眠れる精神状態を作り出す方法について説明します。
眠れないのは、悪い条件付けが定着しているから!?
不眠症になる原因は実に様々です。生活習慣に問題があったり、何らかのストレスが原因になったりしますが、たいていはいくつかの要因が複雑に絡み合っています。
そして、眠れない日が続くと、『今日も眠れないんだろうな・・・』、『今日こそちゃんと寝ないといけない・・・』といったプレッシャーを感じるようになります。そうすると、『ベッドに入る ⇒ 心身が緊張して眠れない』ということを脳が学習してしまい、ベッドに入る度に心身が緊張するようになってしまいます。
『ベッドに入る ⇒ 心身が緊張して眠れない』という条件付けが完成してしまうのですね。
不眠症になってしまった原因を取り除いても、眠れるようにならない・・・
一度、『ベッドに入る ⇒ 心身が緊張して眠れない』という条件付けが完成してしまうと、眠れなくなった原因を取り除いても、眠れない状態が続いてしまいます。
例えば、うつ病の人はうつが治っても不眠だけが残ることがあります。これは、うつ病が改善されても、『ベッドに入る ⇒ 心身が緊張して眠れない』という条件付けだけは残ってしまっているからだと考えられます。
眠れなくなる条件付けを取り除き、眠れるようになるには
不眠症を改善するためには、『ベッドに入る ⇒ 心身が緊張して眠れない』という条件付けを取り除く必要があります。
睡眠薬を服用するのは1つの方法です
そのための効果的な方法の1つが、睡眠薬を服用することです。
睡眠薬を使えば、多くの場合眠れるようになります。そして、『ベッドに入る ⇒ 心身が緊張して眠れない』という条件付けを、『ベッドに入る ⇒ すぐに眠れる』というように上書きすることができるのです。
『ベッドに入る ⇒ すぐに眠れる』ということを脳が学習出来れば、睡眠薬の服用を中止したときには、不眠症が改善している場合があります。
ですが、睡眠薬に副作用があることは事実です
ですが、睡眠薬には少なからず副作用があります。最近の睡眠薬は副作用がだいぶ抑えられているとはいえ、記憶障害、ふらつき、めまい、日中の眠気、喉の渇きといった症状が現れる場合があり、服用を中止した際にも、一時的に不眠が悪化することもあります。
サプリを使って、条件付けを上書きする方法もあります
ですので、私としては、最初はサプリを使って条件付けを上書きする方法が、安全で良いのではないかと思っています。
サプリを飲んで眠れるようになるの??
サプリは睡眠薬のように即効性があるわけではありません。ですが、サプリからは睡眠に良い影響を与える成分を摂取することができます。
心身をリラックスする効果が認められているGABA、眠気を誘う効果が研究で明らかになったクワンソウといった成分がじわじわと効いてきて、『ベッドに入る ⇒ 心身が緊張して眠れない』という条件付けを、『ベッドに入る ⇒ すぐに眠れる』というように上書きすることができると思います。
睡眠薬と違って少し時間はかかりますが、睡眠薬を使うよりも『自然に眠れている』ということを実感できます。不眠症の改善にはそうした実感を得ることがとても大切です。
以前よりも眠れるようになったと感じたら、その実感を大切にしましょう
サプリを飲んでみて、『あ、前よりも眠れるようになった!』という実感が出たら、その気持を大切にしましょう。
次の日も、『サプリを飲んでいるから、今日もきっと眠れるかな』というようなポジティブな考え方をできるようになれば、大きな前進です。そうして、『ベッドに入る ⇒ リラックスしてすぐに眠れる』という条件付けを完成させましょう。
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