笑うことは健康に良い、というのはよく言われることで、笑いと健康の関係を調査した研究も多くあります。そして、笑いは当然、睡眠にも良い影響を与えるので、簡単で効果的な快眠術であると言えます。
ここでは、笑いと睡眠の関係や、笑いによる快眠のコツを紹介します。
不眠の方は、意識的に笑いを取り入れることで、快眠を目指してください。
笑うと副交感神経が活発になり、リラックスできる
笑うと、副交感神経が活発になることがわかっています。
人は、日中はたいてい交感神経が優位になっています。交感神経は血圧や心拍数や呼吸数を高め、体を活発に活動できるようにしている神経です。
一方、副交感神経は、血圧や脈拍、呼吸などを鎮め、体をリラックスさせる神経です。眠る前にベッドに入っているときは、たいてい副交感神経が優位になっているわけです。
不眠症の方は、副交感神経にうまく切り替わらない
しかし、不眠症の方は、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいきません。
寝ようと思ってベッドに入っても、副交感神経に切り替わらずに体の緊張状態が続いて、リラックス出来ないので寝付けなくなるわけです。
そこで、この笑うという快眠術ですが、笑うことで副交感神経への切り替えがスムーズに行くようになります。特に、寝る前に笑うようにすると、副交感神経が優位になって、寝付きが良くなりますよ。
また、副交感神経は体をリラックスさせる効果があるので、体の緊張をほぐす働きもあります。
ですので、日中に積極的に笑うことは、ストレスを解消することにつながるので、快眠しやすくなります。
笑うと脳波に変化が起こり、快眠しやすくなる
笑うとアルファ波がたくさん分泌されます
笑うと、脳にはアルファ波が多く見られることがわかっています。
ある実験では、被験者に落語を見せて、その後脳波を測定したところ、ほとんどの被験者の脳内でアルファ波が増加していることがわかったそうです。
アルファ波は寝ようと思って横になっているときに現れる脳波で、深い睡眠に入るための準備段階の時に現れます。
そのため、就寝前に笑うことで、アルファ波が増加して、眠りやすくなることが期待できます。
笑うと幸せを感じるホルモンが分泌
また、笑うと脳内ではエンドルフィンというホルモンが分泌されることもわかっています。
エンドルフィンは脳内麻薬と呼ばれているホルモンで、エンドルフィンが分泌されると、幸福感を感じたり、脳を鎮静させる働きがあることがわかっています。
そのため、笑うことでエンドルフィンが増加すると、心と体が落ち着いてリラックスできるので、快眠しやすくなることが期待できます。
このように、笑いはリラックス作用をもつ脳波を増加させるため、効果的な快眠術であると言えます。
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