不安やストレスがあると、なかなか寝付けなかったり、夜中に目が覚めるなど安眠できないものです。
眠る前に不安が頭をよぎるということもありますが、日頃からストレスを抱えている事によって、体の緊張状態が続きます。
具体的には、不安や嫌なことがあってストレスを感じると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。
ストレスホルモンが睡眠を邪魔してくる
コルチゾールはストレスから体を守るために、血圧や脈拍を高めたりして、体の緊張状態を高めてくれます。しかし、このコルチゾールが分泌されると、長時間コルチゾールが体内にとどまるので、長く緊張状態が続いてしまいます。
つまり、慢性的に体が緊張状態にあり、いざ寝ようと思ってもリラックスできなくて、安眠できないんですね。
そこで、安眠するためには、不安やストレスをなるべく溜め込まないことが大切です。
そのための簡単なテクニックとして、不安やストレスに感じていることを『書く・話す』という方法があります。
ストレスを溜め込みやすい性格の方は特に意識して実践してもらえれば、安眠しやすくなると思いますよ。
書いたり話すことで、不安やストレスと向き合って安眠できる
不安やストレスを感じた時に、その原因となっていることを考えないようにする、気分を紛らわすということは多くの方が実践しているストレス解消法だと思います。
しかし、本当はストレスを感じた事柄を避けていると、今後同じようにストレスを感じる場面が訪れた時に、よりいっそうストレスを感じやすくなってしまうようです。
『トラウマ』なんていうのはその典型例ですね。
ストレスと向きあおう
ですので、ストレスや不安を感じた時には、そのことと向き合うことが、ストレスを溜め込まずに安眠できる方法になります。
ストレスと向き合う、そのための簡単な方法が、不安やストレスを感じた事柄を書く・話すということです。
書く・話すことで不安やストレスが和らいで、安眠できる
ストレスを感じたこと、不安や怒りを感じたことを、紙に書き出すことでストレスが軽減することは実験的に明らかになっています。
同様に、ストレスに感じていることを家族や友達、恋人に話すということでも、ストレスが軽減できます。
心理カウンセラーの先生なんかは、話を聞くことが仕事だということを考えても、これは納得が行きますね。
不安に感じていることを紙に書いたり、人に話したりすると、悩んでいることが整理されます。
自分は何に悩んでいるのか、なぜ悩んでいるのか、どうすれば解決できるのか(あるいはできないのか)、こういうことがはっきりとするわけですね。
何に対してストレスを感じているは、気づきにくいものです
実際に私もよくあることですが、不安やストレスを感じている時というのは、何に対してストレスを感じているのか、よくわかっていないことが多いんですよね。
また、問題点が整理されていないから、考えが堂々巡りになって、きりがなくなったりしがちです。
それが、実際に書いたり話たりすることで、頭の中が整理されます。
例えストレスの原因となっていることが解決できなくても大丈夫です。
問題がクリアになることで、『思っていたより大したこと無いじゃん』とか、『これは時間が経てば解決するな』、ということが見えてきます。
それこそがストレスを解消して安眠するためには大事なことです。
ですので、漠然とした不安やストレスを抱えがちな人は、ぜひ紙に書く・誰かに話すということをやってみて下さい。
それだけでも、不安が和らいで、安眠できるようになるかもしれませんよ。